blackbox
瞼の裏は、無意識を繋ぐ橋。
【 prologue 】
その日僕は、夢を見なかった。
【 1 】
微睡みの奥から意識が浮かび上がってくる。
【 2 】
文学部を評し、「趣味人の集い」と言った院生が居るらしい。
【 3 】
湯に浸かっているような心地良さだった。
【 4 】
遠藤景彦は、ぼんやりとした少年だった。
【 5 】
下宿の玄関に突っ伏したまま、景彦はぽっかりと眼を開けた。
【 epilogue 】
小さなスツールに腰掛けたまま、僕は目を覚ました。
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