葬儀屋
#twnovel



●少女には先輩がいた。兄と弟がいた。頼る相手と、恐怖の対象がいた。そして相棒がいた。印象が定まらない、と困ることもあるけれど――でもこの人は一人なんだなぁ、と、無愛想な横顔を眺めながら思う。「……顔になんかついてるか」「ううん、なんでもない」

●迷子になった。途方に暮れていると、喪服の少女に出会った。彼女なら解ってくれるかもしれない、と思った途端、申し訳なさそうな苦笑を向けられた。「あなたの場所はここじゃないんです」裏切られてしまった――けれどなぜか安心して、死者たる私は目を閉じる。


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Twitter上であまりに可愛い胡蝶のイラストを描いていただいたので、
最近こっそり凝っている(?)Twitter小説でお返しをさせていただきました!
胡蝶を書くつもりが椎名の話題になってしまったのが1作目、
頑張って胡蝶を中心に据えようと頑張ってみたのが2作目です。
描いていただいたような、穏やかな優しさが表現できていると良いなぁと思います。

しなえさま、宜しければ捧げさせてやってくださいませ!


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